和紙と光の世界:和紙アート

和紙と光の世界:Washi(和紙)- ARTE(芸術)

この作品は光の効果と、和紙特有の繊細な色彩と透明感を最大限に用いることで同時に二つのイメージを一枚の作品に現すという光る和紙の絵画です。全ての作品は染色を施した極めて薄い典具帖紙の和紙をちぎり、さらにそれを別の和紙の画面に貼り付けるちぎり絵の技法で制作されたものです。通常絵を描くための「絵の具」はこの作品には一切使われていません。

この技法は、世界一の紙の文化を誇る日本の絵画技法である、ちぎり絵からインスピレーションを得た作者が、さらに光の効果を利用するなど発展させ、作品を後ろから照らすことに寄って絵が変化するなど独自の作品に完成させたものです。

イタリア・フィレンツェで制作された作品は、ルネッサンスのイメージも取り入れ、写実的で幻想的な新しい芸術 Washi(和紙)- ARTE(イタリア語で芸術という言葉)として完成しました。



DSC_9231.JPG和紙と光のアート

重要文化財《土佐典具帖紙》や世界遺産の和紙などを使って

日本の和紙が遂に世界遺産に登録されました。

「修復師にとって日本の和紙はなくてはならない素材」

芸術の街フィレンツェに生活していて、様々な芸術作品の修復に関わる修復師たちと知り合い、如何に日本の和紙が修復の分野で欠かせないものになっているのか聞いてきました。実は修復の分野で和紙が知られる様になったきっかけは1966年のフィレンツェ大洪水の歴史が関わっているそうです。このフィレンツェで私が自分の作品に和紙を使い始めたのも何かの巡り合わせだと思えてなりません。

これからもこの日本の美しい財産を作品を通じて世界に紹介出来たらと思います。

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goods_001.jpgちぎり絵用染紙土佐典具帖紙》について
土佐典具帖紙は,極めて薄く、かつ強靱な楮和紙の製作技術である。明治初期に高知県に技術が導入されて発達したが、昭和30年代以降は機械漉の典具帖紙の普及に押され、極めてわずかな需要に支えられながら伝統技術が伝承されてきた。
土佐典具帖紙の製作には、地元高知県産の良質の楮を原料とし、消石灰で煮熟した後、極めて入念な除塵(ちりとり)や小振洗浄を行い、不純物を除去して用いる。トロロアオイのネリを十分にきかせた流漉で、簀桁を激しく揺り動かして素早く漉き、楮の繊維を薄く絡み合わせる。漉き上がった紙は「カゲロウの羽」と称されるほど薄く、繊維が均一に絡み合って美しく、かつ強靱である。

《土佐典具帖紙》は文化庁指定【重要無形文化財】に登録されています >>>

額縁

私にとって額縁は作品の一部です。いつも作品が半分ぐらい仕上がってイメージがかなり出来上がった段階で買いに行きます。

フィレンツェの街で最も大きな額装屋さん「額の家(Casa di Cornice)」で、作品のための新しい額縁を購入します。大きな店内は工房も兼ねており、店員でもあり職人さんでもあるおじさんたちが、版画や油絵、ポスターなどを持ってくるお客さんの額装の相談を受けて、それに合わせた作業をしています。

毎回お店に行く度に、いろんな種類の額縁が所狭しと並べられた店内を隅々まで物色しては「お、いいな~」なんて思って自分の作品と合わせてイメージしたりしてわくわくします。

もう10年以上通っているお店ですので、職人さんも顔馴染みといった感じで対応してくれます。

高知の和紙職人の友人や、フィレンツェの額装職人さんなど、自身の持つ技術、経験に誇りを持つ人から作られた製品を、自分の作品に使える事を幸せに思います。

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フィレンツェに生まれたちぎり絵たち(制作風景)


フィレンツェのWebデザイナーの友人が制作風景をビデオにしてくれました。私の作品は、和紙を使ったちぎり絵と言うのを理解してもらえないところがありました。このビデオを見てもらってちぎった和紙で制作をしていることが伝わればいいなと思います。

作品制作過程&和紙ができるまで

作品制作過程


和紙ができるまで

協力:土佐の山・紙資源の会、土佐和紙プロダクツ、上東を愛する会、いの町紙の博物館

参考動画:高知放送
byコレカラプロジェクトより

土佐典具帖紙ができるまで〜前篇〜


土佐典具帖紙ができるまで〜後篇〜